クールな性格を装うが、熱い思いも持ち合わせる。7月3日から始まる関西テレビ制作のドラマ「ロンダリング」(木曜深夜0時15分)で不動産会社の社長・天海吾郎を演じる大谷亮平(44)は、そんな役どころに自身を重ねる。ドラマの舞台は、地元・大阪。撮影中には、青春時代を懐かしむこともあったという。
「ドラマのロケ先が高校時代に通った中華料理店がある(商業施設の)『うえほんまちハイハイタウン』を過ぎたところにあって。思い出深い場所で、母校(清風高校)の近くで俳優をすることは、当時想像もしていなかったし、ありえない話。感慨深いですね」
大阪府吹田市出身。高校時代は強豪バレー部に所属し、年に3回しか休みがないという部活漬けの生活を送った。「好きで始めたけど、嫌いになるまで練習していた。今の子を見ていると、やりたいからやる、が大事なんだなと思います」
このドラマは、「霊の声が聞こえる」という特殊能力を持つ主人公・緋山(ひやま)鋭介(藤原丈一郎)が、非業の死を遂げた人々の人生に寄り添い奮闘する社会派ミステリー。大谷が演じる天海は、緋山に事故物件のロンダリング(洗浄)を依頼する不動産会社の社長だ。利益最優先の天海が、回を追うごとにどう変化していくのかが注目される。
「ドライなんだけど、徐々に他者の気持ちに寄り添っていく。ヒールな役でもないので、見る方によっては共感していただけると思います」。実は不動産情報を見るのが好き。「間取りとか方角、スーパーが徒歩圏内にあるかは必ず気になっちゃいますね」
大学卒業後にモデルとして活…